◎暴力・虐待の記憶

・暴力や虐待に苦しんだ人も負けないで!

 暴力、虐待は多くのものを壊します。

 被害者の心や身体、夢、未来、希望はもちろん取り巻く人との関係など被害者が大切にしているもののすべてを破壊します。

 被害者が何とか加害者から逃れ、物理的に距離を置くことができたり、時がたった後もずっと被害者を苦しめ続けます。その苦しみは時とともに自然に消えるなんてことはありません。
 暴力、虐待を受けた被害者の心や身体には、その苦痛が瞬間冷凍されたかのように刻み込まれ消えることなくいつまでも苦しみ続けるのです。

 それに対して加害者側は、暴力や虐待行為を行った後は発覚することさえなければ、何事もなかったかのように平穏に暮らし、そしてまた人に見ていないところでは同じことを繰り返し、うそをつき、外ではまるで『すごく良い人』のように振る舞い、評価をされることもあります。

 世の中には、暴力や虐待で苦しむ人がたくさんいます。過去の暴力や虐待に苦しみ何十年も暗闇の中から出られない人もたくさんいます。それにより命を落としてしまう人もいます。

 私は8歳から約10年間いろいろな虐待を受けて育ちました。

 特に中学3年までの7年間は、兄からの日常的・断続的な激しい暴力により命の危険を覚悟したり、苦しすぎて自ら死に場所を探したりの毎日でした。
兄は相手によりカメレオンのように態度から顔色まで変えるため、兄の暴力に両親は当時から気が付かないどころか、逆に『優しくて面倒見の良いお兄ちゃん』として評価していました。

 両親は、兄や私に自分たちの価値観を強く押し付ける教育をしました。進学先から習い事、部活、趣味、服装、髪型、交友関係などなど自分たちが好むもの以外の方向に子供が興味を持つことを許さず、罵声や暴力で阻止しました。

 私の実家は、はたから見ればとても恵まれた幸せそうな家庭だったようで、他人からは羨ましがられたこともしばしばありました。

 暴力や虐待は外からは見えないことが多いです。だからこそ周りからは発覚されにくく、理解されず辛いものです。

 私は、暴力、虐待を受け続けた家を出てから約30年が経ちました。今でも身体的・精神的な後遺症、フラッシュバックなどに苦悩、葛藤しています。でも、その間には自分の家族を持ち、たくさんの素敵な方々との出会いもあり、意識的に前を向くように生きてきました。そして長い時間がかかりましたが、何とか、幸せとはこういうものかということに気が付けるところまで来ました。

 今でも暴力や虐待に、また、暴力や虐待をされた記憶に人知れず苦しんでおられる方がたくさんいると思います。私にはその苦しみが痛いほどよくわかります。閉鎖的な環境下で自分だけが暴力、虐待を受けていること(受けていたという過去の記憶)は絶望的な気持ちになるでしょう。

 でも、人は誰でも生まれてきたからには幸せであるべきです。今辛い人も今まで辛かった人も心の中に少しずつ灯りをともして生きて行っていただきたいです。苦悩、葛藤の隙間に少しずつ希望をはさみ、そして心の中に幸せや希望のスペースを増やしていただきたいです。

 このサイトでは、私が受けてきた暴力や虐待、そしてその中から何とかここまで生きてきて徐々に生きている幸せや安らぎを感じ、生きていることが当たり前に思えるまでになれた経過をすこしづつ綴っていきます。今、暴力や虐待に関することで辛い方、また他の事でも生きにくさを感じておられる方には、『辛いのは自分だけではないかも』とか『こんな人もいるんだな』という気持ちでみていただき、それでも生きていける、幸せになれると思っていただけたら嬉しいです。

 そして何より…世の中から暴力・虐待がなくなり、みんなが平和に生きられますように…。

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。