③子ども家庭福祉

●保育・教育・医療・保健等との連携ネットワーク

1 要保護児童対策地域協議会

要保護児童対策地域協議会(以下「地域協議会」という。)とは、虐待を受けた子どもを始めとする要保護児童等に関する情報の交換や支援を行うために協議を行う場です。平成16年児童福祉法改正法において、法的に位置づけられました。地域協議会には次のような利点があります。

・要保護児童等を早期に発見することができます。
・要保護児童等に対し、迅速に支援を開始することができます。
・情報の共有化が図られ、それぞれの役割分担について共通の理解を得ることができます。
・役割分担を通じて、それぞれの機関が責任を持って関わることのできる体制づくりができ、支援を受ける家庭にとってもより良い支援が受けられやすくなります。
・それぞれの機関が分担しあって関わることで、それぞれの機関の限界や大変さを分かち合うことができます。

2 要保護児童対策地域協議会の役割

要保護児童対策地域協議会には下のような役割があります。

・関係機関のはざまで適切な支援を受けられない事例の防止
・医師や公務員など守秘義務が存在することから個人情報の提供に躊躇があった関係者からの積極的な情報提供
・守秘義務が課せられたことによる、民間団体をはじめ、法律上の守秘義務が課せられていなかった関係機関等の積極的な参加と、積極的な情報交換や連携

3 要保護児童対策調整機関(構成員)

地域協議会の構成員は、児童福祉法第25条の2第1項に規定する「関係機関、関係団体及び児童の福祉に関連する職務に従事する者その他の関係者」です。
具体的には次のような者が挙げられますが、地域の実情に応じて、幅広い分野から参加させることができます。
○児童福祉関係
・市町村の児童福祉主管課
・児童相談所
・福祉事務所(家庭児童相談室)
・保育所(地域子育て支援センター)
・児童養護施設等の児童福祉施設
・児童家庭支援センター
・里親
・児童館
・民生・児童委員協議会、主任児童委員、民生・児童委員
・社会福祉士
・社会福祉協議会

○保健医療関係
・市町村の母子保健主管課、保健センター
・保健所
・医師会、歯科医師会、看護協会
・医療機関
・医師、歯科医師、保健師、助産師、看護師

○警察・司法関係
・警察署
・弁護士会、弁護士
・法務局
・人権擁護委員会

○教育関係
・教育委員会
・幼稚園、小学校、中学校、高等学校、養護学校

○そ の 他
・NPO、ボランティア、民間団体

4 要保護児童対策地域協議会の実施業務

要保護児童対策調整機関とは、地域協議会の運営の中核となり、支援の実施状況の把握や関係機関等との連絡調整を行う取りまとめ役です。

〇地域協議会に関する事務の総括
 ・地域協議会の議事運営
 ・地域協議会の議事録の作成、資料の保管
 ・個別ケースの記録の管理

〇支援の実施状況の把握及び関係機関等との連絡調整
 ・関係機関等による支援の実施状況の把握
 ・個別ケース検討会議におけるケースの再検討など、支援の実施状況についての関係機関等との連絡調整

地域協議会における要保護児童等に関する情報の共有は、要保護児童の適切な保護を図るためのものであるので、地域協議会の構成員及び構成員であった者は、地域協議会の職務に関して知り得た秘密を漏らしてはならないことが規定されています

5 諸外国での動向・子どもの権利条約

世界規模で考えると、貧困問題から人身売買や商業的性的搾取、武力紛争に巻き込まれる子どもがたくさんいます。
「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」は、子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められた条約です。 18歳未満の児童(子ども)を権利をもつ主体と位置づけ、おとなと同様ひとりの人間としての人権を認めるとともに、成長の過程で特別な保護や配慮が必要な子どもならではの権利も定めています。前文と本文54条からなり、子どもの生存、発達、保護、参加という包括的な権利を実現・確保するために必要となる具体的な事項を規定しています。1989年の第44回国連総会において採択され、1990年に発効しました。日本は1994年に批准しました。

〇「子どもの権利条約」 一般原則

・生命、生存及び発達に対する権利(命を守られ成長できること)

すべての子どもの命が守られ、もって生まれた能力を十分に伸ばして成長できるよう、医療、教育、生活への支援などを受けることが保障されます。

・子どもの最善の利益(子どもにとって最もよいこと)

子どもに関することが行われる時は、「その子どもにとって最もよいこと」を第一に考えます。

・子どもの意見の尊重(意見を表明し参加できること)

子どもは自分に関係のある事柄について自由に意見を表すことができ、おとなはその意見を子どもの発達に応じて十分に考慮します。

・差別の禁止(差別のないこと)

すべての子どもは、子ども自身や親の人種、性別、意見、障がい、経済状況などどんな理由でも差別されず、条約の定めるすべての権利が保障されます。

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。