③子ども家庭福祉

●ひとり親家庭(子ども家庭福祉)

1964年に成立した母子福祉法は、1981年には母子及び寡婦福祉法と改称されました。それ以降、母子家庭等及び寡婦の生活の安定と向上のために、必要な措置を講じてきました。2014年には、母子及び父子並びに寡婦福祉法と改称され、父子家庭への福祉の向上も図ってきました。
母子及び父子並びに寡婦福祉法 」とは母子家庭等及び寡婦の福祉に関する原理を明らかにするとともに、母子家庭等及び寡婦に対し、その生活の安定と向上のために必要な措置を講じ、もつて母子家庭等及び寡婦の福祉を図ることを目的とした法律です。

1 母子及び父子並びに寡婦福祉法における言葉の定義

ひとり親とは、母子家庭の母及び父子家庭の父及び寡婦をいいます。母子及び父子並びに寡婦福祉法6条において下のようにひとり親家庭にに関連する用語が定義されています。

〇母子家庭の母とは
現に20未満の児童を扶養している配偶者のいない女子(次のいづれかに該当する女子)の方をいいます。

①配偶者と死別、又は離婚し、現に婚姻をしていない女子
②配偶者の生死が明らかでないか、配偶者から遺棄されている女子
③配偶者が海外にあるためその扶養を受けることができない女子
④配偶者が精神又は身体の障害により長期にわたって労働能力を失っている女子
⑤配偶者が一年以上拘禁されている女子
⑥婚姻によらないで母となった女子であって、現に婚姻をしていないもの

〇父子家庭の父とは
上記の母子家庭の母の定義の「女子」を「男子」と読みかえた方を言います。

〇寡婦とは
母子家庭の母の定義の中の①から⑥のいづれかに該当する女子であって、かつて配偶者のいない女子として児童(20歳未満)を扶養していたことのある方をいいます。

〇ひとり親とは
母子家庭の母及び父子家庭の父をいいます。

2 児童扶養手当

児童扶養手当は、ひとり親家庭の生活の安定と自立を助け、児童の健全育成を図ることを目的とし、18歳に達する日以後最初の3月31日までの児童を監護している父子・母子家庭の父または母や、父母にかわってその児童を養育している方に支給されます。

他にも、18歳以上であっても、20歳未満で政令で定める程度の障害の状態にある児童を監護している父子・母子家庭の父または母や、父母にかわってその児童を養育している方にも支給されます。

〇手当の支給には下記の条件のいずれかに該当する必要があります。

・父母が婚姻を解消した児童
・父又は母が死亡した児童
・父又は母が一定程度の障害の状態にある児童
・父又は母が生死不明の児童
・父又は母から1年以上遺棄されている児童
・父又は母が裁判所からのDV保護命令を受けた児童(平成24年8月から)
・父又は母が1年以上拘禁されている児童
・婚姻によらないで生まれた児童
・遺児などで父母がいるかいないかが明らかでない児童

3 ひとり親家庭等日常生活支援事業

母子家庭、父子家庭及び寡婦の方が、修学等や病気などの事由により、一時的に生活援助・保育サービスが必要な場合又は生活環境等の激変により日常生活を営むのに支障が生じている場合に、家庭生活支援員の派遣等を行います。

〇家庭生活支援員が次のような支援を行います。
・乳幼児の保育
・児童の生活指導
・食事の世話
・住居の掃除
・身の回りの世話
・生活必需品等の買物
・医療機関等との連絡
・その他必要な用務

4 母子父子寡婦福祉資金貸付金制度

20歳未満の児童を扶養している配偶者のない女子または男子、寡婦等に貸し付けられます。
資金の種類によって貸付限度額や貸付期間、償還期限、利率などがそれぞれ異なりますが、下のような12種類の貸付があります。

事業開始資金 …事業(例えば洋裁、軽飲食、文具販売、菓子小売業等、母子・父子福祉団体については政令で定める事業)を開始するのに必要な設備、什器、機械等の購入資金

事業継続資金 …現在営んでいる事業(母子・父子福祉団体については政令で定める事業)を継続するために必要な商品、材料等を購入する運転資金

修学資金 …高等学校、大学、高等専門学校又は専修学校に就学させるための授業料、書籍代、交通費等に必要な資金

技能習得資金 …自ら事業を開始し又は会社等に就職するために必要な知識技能を習得するために必要な資金(例:訪問介護員(ホームヘルパー)、ワープロ、パソコン、栄養士等)

修業資金 …事業を開始し又は就職するために必要な知識技能を習得するために必要な資金

就職支度資金… 就職するために直接必要な被服、履物等及び通勤用自動車等を購入する資金

医療介護資金 …医療又は介護(当該医療又は介護を受ける期間が1年以内の場合に限る)を受けるために必要な資金

生活資金 …知識技能を習得している間、医療若しくは介護を受けている間、母子家庭又は父子家庭になって間もない(7年未満)者の生活を安定・継続する間(生活安定期間)又は失業中の生活を安定・継続するのに必要な生活補給資金

住宅資金… 住宅を建設し、購入し、補修し、保全し、改築し、又は増築するのに必要な資金

転宅資金 …住宅を移転するため住宅の貸借に際し必要な資金

就学支度資金 …就学、修業するために必要な被服等の購入に必要な資金

結婚資金 …母子家庭の母又は父子家庭の父が扶養する児童及び寡婦が扶養する20歳以上の子の婚姻に際し必要な資金

5 母子・父子福祉のための施設

母子生活支援施設や助産施設などは、18歳未満の子どもを養育している母子家庭、また何らかの事情で離婚の届出が出来ないなど、母子家庭に準ずる家庭に生活の場を提供します。そして、 安心・安全な環境の中で、母と子の生活を安定するため相談・援助を進めながら、自立を支援します。

他にも、母子及び父子並びに寡婦福祉法による母子・父子施設(母子・父子福祉センター、母子・父子休養ホーム等)の母子・父子福祉施設があります。

6 その他ひとり親家庭への支援

その他のひとり親家庭への支援には、ひとり親家庭等生活向上事業などがあります。これは、ひとり親家庭等が抱える問題の解決に向けた相談、講習会の開催、ひとり親家庭の交流等を行うほか、ひとり親家庭の子どもの生活習慣の習得支援や学習支援等を行う事業です。

・相談支援事業

 育児や家事、健康管理等の生活一般に係る相談に応じ、必要な助言・指導や各種支援策の情報提供等を実施します。
 令和元年度より、地域の実情に応じて、地域の民間団体の活用等による、ひとり親家庭等の継続的な見守り支援等を実施します。

・家計管理・生活支援講習会事業

 家計管理、育児や養育費の取得手続等に関する講習会の開催や個別相談を実施します。

・学習支援事業

 高等学校卒業程度認定試験の合格等のためにひとり親家庭の親への学習支援を実施します。

・情報交換事業

 ひとり親家庭が互いの悩みを打ち明けたり相談し合う場を設け、ひとり親家庭の交流や情報交換を実施します。

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。