③子ども家庭福祉

●非行少年の社会的養護(子ども家庭福祉)

1 非行少年の定義

少年法3条では、家庭謝意番所の審判に付すべき少年として、非行少年を下のように定義しています。

犯罪少年:14歳以上20歳未満で罪を犯した少年

触法少年:14歳未満で刑罰法令に触れる行為をした少年

虞犯少年:将来罪を犯す虞のある少年

犯罪少年、触法少年、虞犯少年の中で年齢に関する規定が入っているのは触法少年です。そして、少年法自体は20歳未満を対象とした法律となっています。14歳を境にして非行少年に対する扱いが変わることがわかります。また、14歳未満は児童福祉法による措置が優先されるという特徴があります。

2 非行少年への保護処分に係る措置

非行少年への措置としては、比較的低年齢の者に対しては、児童福祉法に基づいて行われます。家庭環境に非行の主な原因がある場合は、基本的に児童相談所による判定結果に基づき、次のような措置などがとられます。

少年院送致と仮退院後の保護観察

 少年院送致となった少年は,年齢,犯罪的傾向の進度,心身の故障の有無等に応じて,初等,中等,特別又は医療のいずれかの種類の少年院に収容され,矯正教育を受けつつ更生への道を歩み,地方更生保護委員会の決定により仮退院が許され出院した後には,退院までの期間,保護観察に付される。

保護観察

 家庭裁判所の決定により保護観察に付された少年は,原則として,20歳に達するまで保護観察官及び保護司から改善更生のために必要な指導監督及び補導援護を受けるが,その期間中に行状が安定し,再犯のおそれがなくなったと認められた場合は,保護観察の解除等の措置がとられる。

児童自立支援施設・児童養護施設送致

 児童自立支援施設・児童養護施設送致となった少年は,児童福祉法による施設である児童自立支援施設又は児童養護施設に収容される。

3 非行少年の刑事処分に係る措置

警察が非行少年を発見した場合は、その場で必要な捜査や調査を行い、必要に応じて検察庁、家庭裁判所、児童相談所などへの関係機関へ送致するか通告します。そして刑事処分に係る措置は次のような措置が取られます。

起訴と刑事裁判

 家庭裁判所から事件の送致を受けた検察官は,原則として公訴を提起しなければならない。起訴された少年に対するその後の処遇の流れは,成人の場合と同様であるが,罪を犯すとき18歳未満の者に対しては,死刑をもって処断すべきときは無期刑を科し,無期刑をもって処断すべきときであっても,10年以上15年以下において懲役又は禁錮を科することができ,少年に対して長期3年以上の有期の懲役又は禁錮をもって処断すべきときは,その刑の範囲内において不定期刑(刑の短期と長期を定める。短期は5年,長期は10年を超えることはできない。)を言い渡す。

刑の執行

 懲役又は禁錮の言渡しを受けた少年に対しては,少年刑務所又は刑務所内の特に区画した場所でその刑を執行し,16歳未満の少年については,16歳に達するまでの間,少年院において,その刑を執行することができ,この場合,懲役刑を科せられた少年であっても,その間は作業を課さず,矯正教育を授ける。

仮出獄と保護観察

 少年のとき懲役又は禁錮の言渡しを受けた者の仮出獄は,無期刑の言渡しを受けた者については7年(ただし,罪を犯すとき18歳未満であったことにより死刑をもって処断すべきところを無期刑の言渡しを受けた者については10年),罪を犯すとき18歳未満であったことにより無期刑をもって処断すべきところを有期刑の言渡しを受けた者については3年,不定期刑の言渡しを受けた者についてはその刑の短期の3分の1を,それぞれ経過した後,許すことができる。少年刑務所等で刑の執行を受けた後に地方更生保護委員会の決定により仮出獄を許されて出所した少年は,仮出獄の期間,保護観察に付される。 このほか,刑の執行を猶予されて保護観察に付された少年も,猶予の期間中保護観察の対象となる。

4 児童自立支援施設

児童自立支援施設とは,不良行為をなし,又はなすおそれのある児童及び家庭環境その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童を入所させ,又は保護者の下から通わせて,個々の児童の状況に応じて必要な指導を行い,その自立を支援し,あわせて退所した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設です(児童福祉法第44条)。
 この処分については,基本的に非行少年を対象としていますので,家庭裁判所の審判の結果,少年が児童自立支援施設に送致されることはそれほど珍しくありません。

犯罪などの不良行為をした児童、不良行為をするおそれがある児童、家庭環境等から生活指導を要する児童を対象に、下のような目的をもって指導をしています

・児童の心身の健やかな成長とその自立を支援するため、児童に対し、安定した生活環境を整えるとともに、個々の児童について、児童の適性、能力やその家庭の状況等を勘案して、自立支援計画を策定し、児童の主体性を尊重して、生活指導、学習指導、職業指導及び家庭環境の調整を行いつつ、児童への養育や心理的ケア等を行います。

・児童の自主性の尊重、基本的生活習慣の確立、豊かな人間性・社会性の形成、将来の自立生活のための必要な知識経験の獲得ができるよう行います。

・学校教育法の規定による学習指導要領を準用して行います。

・勤労の基礎的な能力・態度の育成、適性、能力等に応じた職業選択のための相談等の支援を行います。
・児童の家庭の状況に応じ、親子関係の再構築等を図ります。

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。