③子ども家庭福祉

●児童福祉実施機関の専門職(子ども家庭福祉)

1 児童福祉司

児童福祉司とは、児童相談所と呼ばれる公的機関の職員です。
児童福祉司とは、子どもや保護者等からの相談に応じることはもちろん、必要に応じて、家庭の調査や社会診断を行い、子ども・保護者間の関係調整(家族療法等)を行うことがあります。
児童相談所の援助の対象となるのは、乳幼児や少年・少女といった子どもだけではなく、保護者も含まれます。児童相談所を訪れる人はいずれも心身の障害、家庭の不和、非行などの問題を抱え、福祉の手を必要としています。
 児童福祉司は、そうした子どもたちが置かれている環境を調査し、子どもや保護者の話を聞き、医師や児童心理司などの専門家の協力を得て適切な対策を立て、立ち直れるように援助します。

児童福祉司は、児童指導員同様に任用資格であり、実際に就職するには地方公務員試験に合格する必要があります。
厚生労働省は、児童相談員(児童福祉司)の任用資格要件を、以下のように規定しています。

・厚生労働大臣の指定する児童福祉司若しくは児童福祉施設の職員を養成する学校その他の施設を卒業し、又は厚生労働大臣の指定する講習会の課程を修了した者

・学校教育法に基づく大学又は旧大学令に基づく大学において、心理学、教育学若しくは社会学を専修する学科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者であって、厚生労働省令で定める施設において1年以上児童その他の者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導その他の援助を行う業務に従事したもの
・医師
・社会福祉士
・社会福祉主事として、2年以上児童福祉事業に従事した者
・前号に掲げる者と同等以上の能力を有すると認められる者であって、厚生労働省令で定めるもの

2 児童心理司

児童心理司は、児童福祉法に基づき、児童相談所に置かれている心理分野の専門職員です。主な業務は、心理学の専門的な知識を元に、子どもや保護者らの心理的な状況を把握・判断することです。

児童心理司の業務には、知的障害の子どもたちに、必要な行政サービスが受けられるように発行される療育手帳についての判定業務があります。自治体により判断の基準はさまざまですが、複数の等級があり、一人ひとりの能力に合った手帳が交付されるよう、必要な知能検査や発達検査、保護者からの聞き取りなどを行います。

虐待や育児放棄などで、一時的に保護された子ども達に、必要な面談やカウンセリングなどの心理療法を行うことも大切な業務です。心が深く傷ついた子ども達は、なかなか大人に本音を語ろうとはしません。家庭が何らかの問題を抱えている可能性もありますので、保護者や他の家族への対応も重要です。的確な状態観察とともに、丁寧な関わりが求められます。

この業務は、児童福祉司と協働して行うこともあります。場合によっては、役所や学校、更生施設、自立支援施設などとの連携も必要になることもあります。

3 家庭相談員

家庭相談員は、広域的な児童相談所では対応できない比較的小さな地域、すなわち、市や郡部を単位に心身障害や不登校、学校での人間関係、家族関係、性格・生活習慣、発達、言葉の遅れ、非行の問題を抱える児童や当該の児童の保護者の相談に対し、常勤の社会福祉主事と連携して応じるとともに必要な指導を行います。このため、高い専門的な技術だけでなく、豊富な人生経験も必要となります。

親子関係や学校でのいじめ・不登校など、子どもの問題について相談を受け、アドバイスをすることもあります。

家庭相談員は、各自治体の「こども課」などの管轄下におかれている家庭相談室などに勤務します。子どもの問題を受けつける機関には児童相談所がありますが、家庭相談室などは児童相談所よりも気軽に相談できる身近な窓口として相談を受けつけており、相談員は相談者から直接話を聞くだけでなく、電話や訪問で相談に乗ることもあります。

家庭相談員が受ける相談の内容は様々で、「子育てがつらい」といった悩みから、家庭内暴力に関する相談まで多岐にわたります。また、家庭相談員は児童虐待の通報の窓口にもなっています。

4 母子・父子自立支援員

母子・父子自立支援員は、児童の養育等、家庭内のさまざまな問題についての相談を受け、支援を行っています

〇 相談内容
・児童の家庭での養育や生活上の問題、虐待等の相談
・児童福祉施設(児童養護施設等)への入所のための相談
・ひとり親家庭、寡婦家庭の生活や自立のための相談
・生活支援に関すること
・職業能力の向上及び求職活動に関すること
・高等職業訓練給付金に関すること
・母子・父子・寡婦福祉資金貸付に関すること
・養育費及び面会交流に関すること
・その他ひとり親家庭の自立を促進するための情報提供

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。