③子ども家庭福祉

●児童福祉施設(子ども家庭福祉)

児童福祉施設には、行政措置による施設と、児童や保護者の自由自由意思により利用できる施設があります。利用形態は入所型と通所型があります。児童福祉施設にはしたのような種類があります。

1 助産施設

助産施設とは、妊婦さんが保健上必要があるにもかかわらず、経済的な理由により、入院助産を受けることができない場合に、入所して助産を受けるために児童福祉法に基づいて設けられた施設です。

2 乳児院

乳児院とは、さまざまな事情によって保護者との生活が困難な乳児を保護し、養育する施設のことを言います。
運営は地方自治体や社会福祉法人などが行っています。

主に0歳児から2歳児ほどの年齢の子どもたちが入所し、24時間すべてを乳児院で過ごすことになります。

乳児院で過ごした子どもたちは大きくなると、親許へ戻ったり、里親に引き取られたり、児童養護施設へ入所したりします。

乳児院では、医師や看護師も配置されていて、保育士や個別指導員などと協力しながら働いています。

乳児院は、子どもに対してより個別的な対応が求められる施設です。

そのため、保育士や看護師など職員の配置基準は厳しいものの、一方で、入所児童の定員が40人以上の大規模な施設もあります。

近年では、グループ単位での養育を推進するなど、こうした大規模施設を小規模にしていく動きが進んでいます。

そうすることで愛着形成に重要な乳児期を、より家庭に近い環境で過ごせると言われています。

3 母子生活支援施設

母子生活支援施設は、配偶者のない女子又はこれに準ずる事情にある女子及びその者の監護すべき児童を入所させて、これらの者を保護するとともに、これらの者の自立の促進のためにその生活を支援し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設とする。

18歳未満の子どもを養育している母子家庭、または何らかの事情で離婚の届出ができないなど、母子家庭に準じる家庭の女性が、子どもと一緒に利用できる施設です。(特別な事情がある場合、例外的に入所中の子どもが満20歳になるまで利用が可能です)

さまざまな事情で入所されたお母さんと子どもに対して、心身と生活を安定するための相談・援助を進めながら、自立を支援しています。

4 保育所

保育所は、保護者が「働いている」「病気の状態にある」「介護を行っている」「妊娠中かあるいは出産後間もない」などのために、家庭での保育が十分に行えない状態にある児童を保育することを目的とする施設です。

児童福祉法第7条において児童福祉施設として規定され、同法第39条において「保育を必要とする乳児・幼児を日々保護者の下から通わせて保育を行うことを目的とする施設とする」と定められています。

5 幼保連携型認定こども園

保育園と幼稚園の認可を持つ施設が、単一の施設として機能を果たすものです。

保育園は、病気や仕事や家族の介護などが理由で子どもの面倒を見ることができない保護者に代わって、安心かつ安全に暮らすことができるために養護する施設です。一方で幼稚園は、小学校へ入学するために基礎的な知識を身につけるための教育施設です。

それぞれの施設には、「養護」と「教育」というメリットと備えていましたが、「幼保連携型認定こども園」では、2つのメリットが一体化したハイブリッド型の施設といえます。

6 児童養護施設

児童養護施設は児童福祉法に定められた児童福祉施設の一つです。
 児童養護施設には予期できない災害や事故、親の離婚や病気、また不適切な養育を受けているなどさまざまな事情により、家族による養育が困難な2歳からおおむね18歳の子どもたちが家庭に替わる子どもたちの家で協調性や思いやりの心を育みながら、生活しています。
 児童養護施設では子どもたちの幸せと心豊かで健やかな発達を保障し、自立を支援しています。

7 障害児入所施設

障害のある児童を入所させて、保護、日常生活の指導及び自活に必要な知識や技能の付与を行う施設です。福祉サービスを行う「福祉型」と、福祉サービスに併せて治療を行う「医療型」があります。
障害児に対する施設は、以前は障害種別ごとに分かれていましたが、複数の障害に対応できるよう平成24年度より一元化が行われました。ただし、これまで同様に障害の特性に応じたサービス提供も認められています。

〇対象者
・身体に障害のある児童、知的障害のある児童又は精神に障害のある児童
・医療型については、知的障害児(自閉症児)、肢体不自由児、重症心身障害児
・児童相談所、市町村保健センター、医師等により療育の必要性が認められた児童
・手帳の有無は問わない。
〇サービスの内容
・福祉型障害児入所施設
・食事、排せつ、入浴等の介護
・日常生活上の相談支援、助言
・身体能力、日常生活能力の維持・向上のための訓練
・レクリエーション活動等の社会参加活動支援
・コミュニケーション支援
・身体能力、日常生活能力の維持・向上のための訓練

8 児童発達支援センター

児童発達支援センターは、身体、知的または精神に障害を持つ未就学の子どもに対する通所訓練施設です。
日常生活の基本的な動作や知識、技能の習得、集団生活への適応訓練、その他の必要な支援を行います。利用者の家族からの相談などにも対応します。

9 児童心理治療施設

児童心理治療施設とは、児童福祉法に定められた児童福祉施設で、心理的問題を抱え日常生活の多岐にわたり支障をきたしている子どもたちに、医療的な観点から生活支援を基盤とした心理治療を中心に、学校教育との緊密な連携による総合的な治療・支援を行う施設です。

 児童心理治療施設が援助の対象としているのは、心理的、環境的に不適応を示している子どもとその家族です。
子どもの対象年齢は小・中学生を中心に20才未満ですが、施設への入所・通所は児童相談所が適当と認めた場合に「措置」として決定されます。

 施設は、集団生活により子どもの状況の改善を図ります。またカウンセリングなどによる心理治療を行って、子どもの成長・発達と自立を援助しています。

10 児童自立支援施設

児童自立支援施設とは、不良行為を行ったか、あるいはそのおそれがある児童、家庭環境等の環境上の理由により生活指導が必要な児童を入所させ、または保護者の下から通わせて、必要な指導を行い、自立を支援することを目的とする施設です。子どもの日常の生活を支えるとともに学校に代わっての学科指導、職業指導などが行われています。退所後の児童に対しても必要な相談や援助を行います。

児童の心身の健やかな成長とその自立を支援するため、児童に対し、安定した生活環境を整えるとともに、個々の児童について、児童の適性、能力やその家庭の状況等を勘案して、自立支援計画を策定し、児童の主体性を尊重して、生活指導、学習指導、職業指導及び家庭環境の調整を行いつつ、児童への養育や心理的ケア等を行います。

児童の自主性の尊重、基本的生活習慣の確立、豊かな人間性・社会性の形成、将来の自立生活のための必要な知識経験の獲得ができるよう行います。

学校教育法の規定による学習指導要領を準用して行います。勤労の基礎的な能力・態度の育成、適性、能力等に応じた職業選択のための相談等の支援を行います。児童の家庭の状況に応じ、親子関係の再構築等を図ります。

11 児童厚生施設

児童厚生施設は、児童に健全な遊びを与えて、健康増進、情操を豊かにすることを目的とする施設です。
児童遊園は屋外の児童厚生施設で、広場、遊具、トイレが設備の基準となっています。
児童館は屋内の児童厚生施設で、集会室、遊戯室、図書室及びトイレが設備の基準となっています。
児童厚生施設には、「児童に遊びを指導する者」が配置されています。児童に遊びを指導する者は、児童厚生施設職員養成学校等を卒業した者、保育士、社会福祉士、学校教諭、大学等で関連学科を修めた者などです。

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。