③子ども家庭福祉

●児童福祉法(子ども家庭福祉)

1 児童福祉法の基本理念

児童福祉法は1947年に成立した児童福祉に関する基本法です。2016年に改正されました。改正法の趣旨は、「全ての児童が健全に育成されるよう、児童虐待について発生予防から自立支援までの一連の対策の更なる強化等を図るため、児童福祉法の理念を明確化するとともに、子育て世代包括支援センターの法定化、市町村及び児童相談所の体制の強化、里親委託の推進等の措置を講ずる」ことであり、「児童虐待の発生予防」と「児童虐待発生時の迅速・的確な対応」、さらに「被虐待児童の自立支援」などの観点から対策の強化が図られます。

この最初に、「児童の福祉を保障するための原理の明確化」が掲げられ、児童福祉法の理念規定である第一条と、関連する第二条が改正されました。

児童福祉法の理念規定は1947年の制定時から見直されておらず、児童が権利の主体であること、児童の最善の利益が優先されること等が明確でないといった課題が指摘されていました。このため、児童は、適切な養育を受け、健やかな成長・発達や自立が図られること等を保障される権利を有することを、総則の冒頭(第1条)に位置付け、その上で、国民、保護者、国・地方公共団体が、それぞれこれを支える形で、児童の福祉が保障される旨を明確化することとされました。

〇児童福祉法(2016年改正)
第1条 全て児童は、児童の権利に関する条約の精神にのつとり、適切に養育されること、その生活を保障されること、愛され、保護されること、その心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られることその他の福祉を等しく保障される権利を有する。

第2条 全て国民は、児童が良好な環境において生まれ、かつ、社会のあらゆる分野において、児童の年齢及び発達の程度に応じて、その意見が尊重され、その最善の利益が優先して考慮され、心身ともに健やかに育成されるよう努めなければならない。

2 児童の保護者は、児童を心身ともに健やかに育成することについて第一義的責任を負う。

3 国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う。

2 児童福祉法における児童

児童福祉法4条では、児童福祉の対象となる児童について、『18歳に満たない者』と定義し、さらに、「児童」を、乳児(満1歳に満たない者)、幼児(満1歳~小学校就学の始期に達するまでの者)、少年(小学校就学の始期~満18歳に達するまでの者)と区分しています。

3 児童福祉法の内容

児童福祉法とは、児童福祉を保障するためにあらゆる児童がもつべき権利や支援が定められた法律です。

初めて児童福祉法が制定されたのは、戦後間もない1947年です。 親を亡くした戦争孤児たちは家もなく、路上での生活を余儀なくされていました。そんな社会背景から、子どもの健やかな成長と最低限度の生活を保障するために、児童福祉法が制定されたのです。

それから月日が経過し、子どもたちのよりよい暮らしの実現に向けた改正が行われてきました。子育てに関する支援の中には、児童福祉法によって定められているものもあります。

児童の福祉を保障する上で、重視されている児童相談所の役割も定義があります。他にも、都道府県の児童福祉を保障するための児童福祉審議会の役割についても触れられています。

さらに、児童の定義や児童に関する福祉施設や資格に対する規則も定められています。

また、障害児の福祉サービスや基本的な考え方などを定めているので、子どもの発達が気になる保護者の方々や、発達支援・障害福祉に携わる方々にとっても重要な法律です。

他にも、放課後等デイサービスなどの障害児通所支援事業や保育園などの保育事業に代表されるような児童福祉に関連する事業や養育里親についても記載されています。

4 児童福祉施設の設備や運営に関する基準など

児童福祉施設の設備及び運営に関する基準では、施設の設備や職員の資格、配置基準などを細かく定めています。都道府県は職員の配置や施設の床面積などに関しては、児童福祉法の基準に従い、そのほかの事項についてはその基準を参酌して条例を定めています。

この記事をSNSでシェアしてね!

今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。