③子ども家庭福祉

●児童福祉の一分野としての保育所の役割と基準(子ども家庭福祉)

1 保育所の役割

児童福祉法39条に、保育所の役割について、「保育所は、保育を必要とする乳児・幼児を日々保護者の下から通わせて保育を行うことを目的とする施設」と定められています。保育所における保護者に対する支援(子育て支援)は、入所している子どもの保護者に対する子育て支援と、保育所を利用していない子育て家庭に対する、地域における子育て支援があります。

保育所に入所している子どもの保護者に対する子育て支援は、保育所の中心的な機能の一つとして行われている業務です。それに対し、保育所を利用していない子育て家庭に対する、地域における子育て支援は、本来の業務に支障のない範囲で、保育所の機能や特性を生かして社会的役割の中で行われることす。このように、近年では、保育士や保育所に求められる機能や役割は拡大してきています。

2 保育所入所基準

保育の必要性や基準は、保育の実施主体である市町村が条例で定めることになっていますが、その多くは、子ども・子育て支援法施行規則第1条の5規定に則っています。大体、下のような内容です。

(1) 就労等、家庭外での仕事や、家庭内で日常の家事以外の仕事を常態としているため、子どもの保育ができない場合

(2) 妊娠・出産 出産を控えている、または出産後間もないため、子どもの保育ができない場合

(3) 疾病・障害 病気、負傷、心身に障害があるため、子どもの保育ができない場合

(4) 介護等、児童の家庭に介護が必要な高齢者や、長期にわたる病人、心身に障害のある人、小児慢性疾患に伴う看護が必要な兄弟姉妹がおり、保護者が常時その同居又は長期入院等している親族の介護・看護にあたっているため、子どもの保育ができない場合

(5) 災害復旧、火災や風水害、地震などにより、その家庭を失ったり、破損したりしたため、その復旧の間、子どもの保育ができない場合

(6) 求職活動(起業準備を含む)を行っているため、子どもの保育ができない場合

(7) 就学(職業訓練校等における職業訓練を含む)のため、子どもの保育ができない場合

(8) 虐待・DV 児童虐待やDVを受けている、または再び受ける恐れがあるため、子どもの保育ができない場合

(9) その他、どうしても子ども保育ができない事情がある場合

3 保育所の設備と職員配置の基準

保育所の設備と職員配置の最低基準を定めていた児童福祉施設最低基準は2012年に「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」に改称・改正されました。保育所の設備と職員の配置基準は、都道府県が条例で定めることになりましたが、居室などの床面積や職員配置などに関しては、この基準に従って定める者として、その他の項目についてはこの基準を参酌して定めるものとなっています。詳しくは下のような感じです。

【職員配置基準】

〔必要な職員の種類〕
〇必置職員
・保育士 ・嘱託医

●例外的に置かないことができる職員
・調理員

〔職員配置数〕
・0歳児  児童3人につき1人
・1、2歳児  児童6人につき1人
・3歳児  児童20人につき1人
・4、5歳児  児童30人につき1人

【施設基準】
〔備えなければならない施設〕
〇保育室又は遊戯室(2歳以上)
○乳児室又はほふく室(2歳未満)
○医務室
○便所
○調理室
○屋外遊戯場(近所の公園、神社の境内等で代替可)

〔面積基準〕
〇園舎 基準なし
〇保育室(遊戯室)幼児1人につき1.98平方メートル
〇乳児室 乳幼児1人につき1.65平方メートル
〇屋外遊戯場 幼児1人につき3.3平方メートル

4 保育所保育指針

保育所保育指針は保育所における保育の内容や運営などについて定めたものです。それぞれの保育所が拠るべき保育の基本事項を定めて、保育所において一定の保育の水準を保つことを狙いとしています。

保育所保育指針の構成は以下の通りです。

第1章 総則
第2章 保育の内容
第3章 健康及び安全
第4章 子育て支援
第5章 職員の資質向上

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。