③子ども家庭福祉

●児童家庭福祉と現代社会(子ども家庭福祉)

1 ウェルビーイングと児童家庭福祉

ウェルビーイングとは個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることをいいます。

児童家庭福祉とは児童と家庭を対象とする福祉をいい、ウェルビーイングを実現するためのいろいろな仕組みです。

この考え方は、児童家庭福祉とは、児童と児童を育てる家庭の現状を視野に入れて、児童の最善の利益を保障して、児童の幸せを実現するために、保護者と一緒に、国や地方公共団体など、社会全体が行う実践および法制度という解釈になります。児童家庭福祉の対象は「い子どもや保護者」また、「子育て中の家庭」、「子育て中の家庭の構成員がクラス地域社会や社会そのもの」ととらえています。

2 児童憲章

児童憲章は、児童福祉法ができても貧困などに苦しむ子供に対して、日本国憲法の精神に従って、社会への正しい児童館を確認し、児童福祉の理念を徹底させようとしたものです。児童憲章は法律ではないので罰則規定はありません。

【児童憲章】

われらは、日本国憲法の精神にしたがい、児童に対する正しい観念を確立し、すべての児童の幸福をはかるために、この憲章を定める。

 児童は、人として尊ばれる。
 児童は、社会の一員として重んぜられる。
 児童は、よい環境のなかで育てられる。

1.すべての児童は、心身ともに、健やかにうまれ、育てられ、その生活を保障される。

2.すべての児童は、家庭で、正しい愛情と知識と技術をもって育てられ、家庭に恵まれない児童には、これにかわる環境が与えられる。

3.すべての児童は、適当な栄養と住居と被服が与えられ、また、疾病と災害から守られる。

4.すべての児童は、個性と能力に応じて教育され、社会の一員としての責任を自主的に果すように、みちびかれる。

5.すべての児童は、自然を愛し、科学と芸術を尊ぶように、みちびかれ、また、道徳的心情がつちかわれる。

6.すべての児童は、就学のみちを確保され、また、十分に整った教育の施設を用意される。

7.すべての児童は、職業指導を受ける機会が与えられる。

8.すべての児童は、その労働において、心身の発育が阻害されず、教育を受ける機会が失われず、また、児童としての生活がさまたげられないように十分に保護される。

9.すべての児童は、よい遊び場と文化財を用意され、わるい環境からまもられる。

10.すべての児童は、虐待、酷使、放任その他不当な取扱からまもられる。あやまちをおかした児童は、適切に保護指導される。

11.すべての児童は、身体が不自由な場合、または精神の機能が不十分な場合に、適切な治療と教育と保護が与えられる。

12.すべての児童は、愛とまことによって結ばれ、よい国民として人類と平和と文化に貢献するように、みちびかれる。

3 少子高齢化

現在の日本では急速な高齢化と少子化が同時にすすんでいます。子どもが少なくなり、高齢者が増加するということは、世の中の経済を支える現役世代(生産年齢人口)の割合が減少するということでもあります。

近年では、出生率の低下により、子どもの数が減少しています。合計特殊出生率(一人の女性が一生に産む子供の平均数)の推移は、第1次ベビーブームにあたる1949年に4.32であったものが減少しはじめ、1973年の第2時ベビーブームで出生数は増加したものの、それ以降は出生率・出生数ともに減少傾向が続いています。平成に入ってからは、人口を維持するのに必要な水準(人口置換水準)である2.08も下回るようになり、2005年に過去最低の1.26を記録しました。
 日本の総人口も今後は長期にわたって減少していくことが予測されています。

出生児数の低下は、養育の経済的負担も大きな理由と考えられていて、精神的負担や身体的負担などの育児不安も影響していると思われています。

4 子どもと家庭を取り巻く環境の変化

少子化,核家族化,都市化,情報化,国際化など我が国経済社会の急激な変化により、人々の価値観や生活様式が多様化しているなか、社会の傾向としては,人間関係の希薄化,地域における地縁的なつながりの希薄化,過度に経済性や効率性を重視する傾向,大人優先の社会風潮などの状況が見られるとの指摘があります。このような社会状況が、地域社会などにおける、子どもの育ちをめぐる環境や家庭における保護者の子育て環境を変化させているともいわれています。

また、都市化や情報化の進展によって、子どもの生活空間の中に自然や広場などといった遊び場が少なくなっています。そして、テレビゲームやインターネットなどの室内の遊びが増えるなど、偏った体験を余儀なくされていることもあります。
 さらに、人間関係の希薄化等により、地域社会の大人が地域の子どもの育ちに関心を持たず、積極的にかかわろうとしない、かかわりたくてもかかわり方を知らないという傾向もみられます。

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。