②保育原理

●乳児保育の目的と役割

1 乳児保育の目的

少子化が進む現代で、乳児保育の需要が大きくなっています。その要因としては、ひとり親家庭や共働き夫婦の増加があります。核家族化が進み、保護者が仕事を続けながら、安心して子育てをするためには、保育所などにおける乳児保育が必要です。2018年に改訂された保育所保育指針では、乳児及び1歳以上3歳未満児の保育に関することが、充実しました。

児童福祉法における乳児の定義は、満1歳に満たない子どもですが、保育所においては3歳未満児に対する保育を、乳児保育と呼ぶことが一般的です。

近年では、核家族化や地域の交流が減ってきたことで、子育ての環境は昔と大きく変わってきました。赤ちゃんや子どもと接した経験がないまま親になり、育児不安を抱える保護者が増えてきたことで、保育所などにおける乳児保育は、保護者に適切な助言をしたり、子どもへの接し方のモデルを示す場所として重要になっています。

2 乳児保育の歴史的背景

かつて保育所は、保育にかける乳児または幼児を保育することを目的とする施設でした。法律上は乳児も保育所保育の対象でしたが、実際は保育者の配置も少なくて、乳児が入所できる環境ではありませんでした。

高度経済成長期以降、女性の社会進出が進むとともに0歳児保育の需要が高まり、1969年の厚生労働省が保育所における乳児保育対策の強化を行ったことで、指定を受けた保育所に限り乳児保育を実施する特別保育事業が実施されるようになりました。この指定の条件は、非課税世帯の乳児が9人以上在籍することで、保母、保健婦または看護婦を合わせた職員配置をされると行くことでした。1989年には利用者の所得制限が撤廃されるという改正がありました。

平成に入り、少子化問題が深刻化し始めると、仕事と子育てとの両立のために乳児保育の拡充を求める声が多くなりました。1997年の児童福祉法の改正により、特別保育事業であった乳児保育指定保育所制度がなくなり、すべての保育所で乳児保育ができる体制になりました。

3 乳保育をめぐる社会状況

日本では、2010年から10年くらいの間で3歳未満児の保育所利用児数が急激に増加しました。保育所利用児の全体数の40%以上が3歳未満児が利用している状況です。また年齢別の待機児童数を比較してみると、3歳未満児が3歳以上児の7倍となっています。全待機児童数の中で占める割合では、特に1、2歳時の待機児童数が7割以上になっていることから、育児休暇上げの保育の受け皿が不足していることが分かります。

このような状況の中、国は、保育所のほかに認定こども園や小規模保育や家庭保育など、乳児保育の受け皿となる保育施設の増加を図っていますが、都市部ではまた待機児童問題は解決していません。

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。