②保育原理

●乳幼児保育の基本と配慮すること(保育原理)

1 乳幼児期の基本と保育の役割

0歳~3歳ごろまでは、特に身体的な成長や発達が著しく、保護者や保育者などの大人とのかかわりを通して、人に対する基本的な信頼感が育つ時期です。

乳幼児期は、保護者や周囲の人々との関わりの中で守られているという、安心感や信頼感からくる情緒の安定に支えられています。また、日々の生活や遊びの中で、基本的な生活習慣を身に付け、規範意識の芽生え、探求心や好奇心、豊かな創造力が育まれるなど、生涯にわたり人格形成の基礎を培うための重要な時期でもあります。

この時期に質の高い保育を受けることは、小学校にあがってからの学校教育への意欲や、その後の社会で生きていく力の基礎を培うことにつながり、子どもの成長に大きな影響があるといわれています。

このような重要な時期に、多くの子どもは一日の生活の大半を保育所などで過ごしていることから、保育所等では

・子どもが居心地よく過ごせるように安全・安心な環境を整える
・それぞれの子どもたちが、年齢や個々の発達に応じて活動ができるよう適切な教育及び保育を行う
・子どもの健やかな成長を支援していく

ことが必要となります。

保育所等では子どもが、友達や保育士などいろいろな人と出会い、関わりながら成長していくために、

・乳幼児期にふさわしい生活の場をつくり、役割や機能を大切にする
・0歳から就学前までの子どもの成長を支援するために、養護と教育を一体的に展開する
・子どもの傍らにいる保育士等が子どもの気持ちを、しっかりと受け止める

ことが大切です。

2 乳児保育の3つの視点

①健やかに伸び伸びと育つ

心の健康のためには体が、体の健康のためには、心が健康でなければなりません。
乳児保育では、保育士の支援の中で、心を育み、安全な環境の中で遊んだり、食事や睡眠をすることで、心と体の健康につながることができるようにします。

②身近な人と気持ちが通じ合う

0~2歳の子ども達は、まだ言葉をうまく話して相手に気持ちを伝えることができません。

嬉しかったり、悲しかったり、悔しかったりといったいろいろな感情を表情や発声、態度でひょうげんします。保育士は、いろいろな表現から子どもたちの感情に気付き、受け止めて温かな言葉や態度で受け入れたり応えていくことが大切です。
保育士と子どもが信頼関係をきずき、安心できる環境ので、自分の欲求が受け入れてもらうことで、子どもは自分を肯定する気持ちを育むことができます。

③身近なものと関わり感性が育つ

子どもの興味や関心に合わせて、遊び道具を準備したり、遊びの中でさまざまな音や色、形や感触にふれさせます。

指先を使い、おもちゃで一緒にあそんだり、楽しく絵本を読み聞かせたり歌やリズム遊びを楽しんだりなど、楽しい雰囲気の中で自由に遊ぶことで、子どもの感性が育まれ、表現が豊かになります。

3 乳児の生活環境と遊び

乳児の保育では、子どもが歩き出すまでに、いろいろな発達段階の子どもが入り交じり過ごす生活になります。そのため、保育所では乳児室、ほふく質、医務室、調理室、便所を設置することが「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」に定められています。ほふく質は、誤飲などの危険が無く、子どもが自由に移動しても安全に遊べるように環境を整える必要があります。

そして、乳児の情緒の安定のために、なるべく同じ保育者が継続的に保育に当たることと、乳児が落ち着いた雰囲気の中で過ごせるようにすることが大切です。

乳児は、いろいろなものに興味や好奇心を持ち、自ら関わろうとすることで発達が促されます。遊びを通して感覚の発達が促されるように、それぞれの子どもの発達に応じたおもちゃや絵本などを選び、触れさせたり、遊んで見せたりして、保育士が子どもにおもちゃの面白さを伝え、子どもが遊びに夢中になれるように働きかけることが大切です。

4 乳児保育において配慮すること

乳児保育では、あたたかい雰囲気の中で、子どもが保育士と情緒的絆を深め、ほかの職員や看護師、栄養士などの専門職との連携のもとで、保健面や安全面に配慮することが大切です。また、この時期は、同じ年齢、月齢でも、それぞれ発達の個人差が大きいので、一人一人の発達の状況を考慮して個別の保育計画を立てることが必要となります。

乳児は、まだ進呈的な機能が未熟なため、自分で体調不良を訴えることができません。そのため、保育士や身近な大人がきめ細かく、子どもの健康状態を観察し把握してあげることが必要です。病気や異常の早期発見のため、保育士同士、看護師、嘱託医師などと連携し、情報共有しておくことも重要となります。特に転倒、転落、誤飲、窒息、アレルギーなど、乳児に起きやすい事故や予測される危険については、それぞれの職種の専門性を生かして予防対策に取り組む必要があります。

そして、離乳や排せつトレーニングの進め方などについても、それぞれの専門家と連携して、子どもの状態に合わせて進められるようにすることも大切です。

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。