②保育原理

●保育の理念(保育原理)

1 保育とは…

『保育』とは、未熟で弱い立場である乳幼児を、適切な環境のもとで健康・安全で安定感をもって活動できるように「養護(保護)し、やがて独り立ちできるように、その心身を健全に発達するように教育する営みを指す用語です。

保育は基本的に、就学前の乳幼児を養護し教育することであり、「養護」と「教育」が一体となった概念であする。

『幼児教育』とは、保育の中でも特に、大人が意識的に行う教育的な指導を中心としたものです。日本では、保育所でも用地県でも子どもの年齢や発達に応じた「幼児教育」がどの子にも平等に行われることが求められています。

『育児』とは、主に子どもの親(保護者)が自分の子どもを育てること(子育て)です。また、『養育』とは子どもを経済的に養っていく保護者のかかわりをいいます。

2 保育の目標と理念

子どもは、体も小さく人生経験も浅く未熟ですが、それぞれが「個性」と「人格」を持った、かけがえのない存在です。保育の現場では、すべての子どもの人権を尊重しなければなりません。

保育所保育指針には「子どもが現在を最も良く生き、望ましい未来を作り出す力の基礎を培う」という保育の目標があります。未来を作り出す大切な子どもたちが、毎日を生き生きと元気に過ごすためには、周りの大人への安心と信頼に基づく、情緒的な安定が必要です。この安心と信頼が基礎となり、子どもたちは探求心や好奇心を携えて、主体的に周囲の環境や人と関わり、自分自身の課題を解決する力を身につけていきます。それが生きる力となります。

3 子どもにとっての「最善の利益」

子どもにとっての最善の利益は、『現在を最も良く生きる』ことです。保育所保育指針でも、保育所の役割として、「入所する子どもの最善の利益を考慮し、その福祉を積極的に増進することに最もふさわしい生活の場」となることが、一番に求められています。

1989年に国連総会で採択された「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」は、子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められた条約です。 すべての子どもが、人格の調和のとれた発達をするために、幸福で愛情のある家庭環境の中で育つべきということが明記されています。
子どもを権利をもつ主体と位置づけ、大人と同じように、ひとりの人間としての人権を認めるとともに、成長の過程で、特別な保護や配慮が必要な子どもの権利も定めています。子どもの生存、発達、保護、参加という包括的な権利を実現・確保するために必要となる具体的な事項を規定しています。

全ての子どもを保護し、権利を守る社会の責務が定められています。

4 子どもの権利や人権に関する条約・宣言など

・児童の権利に関するジュネーブ宣言(1924年)

・世界人権宣言(1948年)

・児童憲章(1951年)

・児童権利宣言(1959年)

・児童の権利に関する条約・子どもの権利条約(1989年)

5 児童福祉の理念

2016年に「児童福祉法の一部を改正する法律」が公布されました。すべての児童が「児童の権利に関する条約」の精神にのっとり、適切に養育され、生活を保障されること。そして、子どもは愛され、保護され、心身の健やかな成長や発達、自律が図られることなど、誰でも兵頭に福祉を保証される権利があることが明記されました。児童に関するすべての法令でこの原理が守らなければならないとしました。

改正法の趣旨は、「全ての児童が健全に育成されるよう、児童虐待について発生予防から自立支援までの一連の対策の更なる強化等を図るため、児童福祉法の理念を明確化するとともに、子育て世代包括支援センターの法定化、市町村及び児童相談所の体制の強化、里親委託の推進等の措置を講ずる」ことであり、「児童虐待の発生予防」と「児童虐待発生時の迅速・的確な対応」、さらに「被虐待児童の自立支援」などの観点から対策の強化が図られます。

また、すべての国民が、子どもの年齢や発達の程度に応じて、子どもの意見を尊重するなど、子どもの最善の利益を考慮するように努力しなければならないこと、そして、保護者や保育所、学校、行政などは子どもを健やかに育成する責任を負うことなどが定められています。

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。