◎保育の勉強

●発達の連続性と就学に向けた支援(保育の心理学)

1 発達の連続性

子どもの発達は、その子の今の発達段階の特徴だけを捉えるのではなく、小さいころからの発達の過程が連続したものとしてかんがえなければなりません。
例えば、子どもが言葉を話し始めるのは、言葉を理解していることが前提となります。
言葉を話す年齢になっているからといって、その時点でまだその子が言葉を理解していないとしたら、言葉を話すように指導することは、子どもの発達の連続性を考えていないことになります。

発達の援助は、それぞれの子どもの発達の連続性に配慮して、つまずきや停滞が見られた時には、その時点で、どこまで出来ていて、どこまで出来ていないか、次にどんな課題があるのかなどを、見通しを立てて援助する必要があります。

特に、幼児期の子どもは生まれた月が少し違うだけで、発達の程度が大きく違う場合があります。それぞれの子どもの発達を見通したうえで、発達の援助を行うことが大切です。

2 就学に向けた支援

日本では満6歳の4月に小学校に入学するようになっています。
学校教育法によると、満年齢は誕生日の前日で計算されるため、4月1日生まれは3月31日の時点で満6歳ということになります。

ですから、小学校に入学した直後は、4月1日に6歳になったばかりの子どもと、入学してからすぐに7歳になる子どもが同じ学年で学び始めることになります。そのため、個人の発達にばらつきが生じ、学校生活にうまく適応しにくい子どもも出てきます。これを「小1プロブレム」といいます。

最近ではこの問題を解決するために、個人差に配慮した発達支援が重視されるようになってきました。保育所に通っていた子どもが小学校に入学する際には、保育所からそれぞれの子どもについての資料を小学校に送るなど、保育所と小学校の連携が進められています。この、資料は子どもの成長や発達を支援するためのもので、「保育所児童保育要録」と呼ばれています。

3 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿

保育所保育指針では、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」が記載されています。
この「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を、保育所と小学校で子どもの育ちを共有するための手
がかりにしています。

 
【幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(以下、10の姿)】
①健康な心と体
②自立心
③協同性
④道徳性・規範意識の芽生え
⑤社会生活との関わり
⑥思考力の芽生え
⑦自然との関わり・生命尊重
⑧数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚
⑨言葉による伝え合い
⑩豊かな感性と表現

この「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は、到達すべき目標ではなく、保育者の適切なかかわりによって、とくに保育所のなかで見られるようになる子どもの姿を指しています。
 卒園を迎える年度だけでなく、入園時から一人ひとりの発達を踏まえ、それぞれの時期にふさわしい保育を積み重ねて、子どもの育ちを支えます。
 小学校と保育所では、子どもの生活や教育の方法が異なっているため、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」からイメージする子どもの姿が異なることも考えられます。
 しかし、子どもの育ちの連続性確保との点から、小学校と保育所で「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」
のイメージを共有することも大切です。

4 保育所と小学校との連携

保育所と小学校との連携については、下のことについて気を付けなければなりません。

・子どもが幼児期にふさわしい生活を通じて、主体的な生活態度や、創造的な思考などの基礎を培えるようにする。
・小学校での教育が円滑に進められるように、保育士が小学校教師との意見交換や合同研究などの機会を設けるように努める。
・就学するときには、行政の支援のもとに、子どもの育ちを支えるための資料(保育所児童保育要録)が保育所から小学校に送付されることで、保育所と小学校との情報共有を行う。

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。