①保育の心理学

●基本的生活習慣の獲得と発達援助(保育の心理学)

1 基本的生活習慣の獲得・援助

基本的生活習慣とは、睡眠、排せつ、清潔、食事、衣服の着脱など、子供が成長し社会生活をおくるために必要な生活習慣のことをいいます。基本的生活習慣を獲得することで、子どもたちは生活のなかでの行動手順(スクリプト)を理解して生活にリズムを作ることができるようになります。また、基本的生活習慣の獲得は、アメリカの発達心理学者エリクソンのいう発達課題で、自律性や自主性を養うためにも重要となります。

基本的生活習慣の獲得に対する援助は、それぞれの発達過程にかんがみて、子どもが自分でしたいという気持ちを尊重することが大切です。

乳児では、生理的な欲求がみたされるように応答的にかかわり、それぞれの乳児にのタイミングに合わせた授乳や適切な時期での離乳をします。また、個人差を考えて安心安全な睡眠を守ったり、おむつの交換や衣類の着脱で清潔で心地よい習慣を援助します。

基本的生活習慣は、だいたい3歳くらいで形成されはじめ、5歳くらいには確立し必要なことはほとんど自分でできるようになります。3歳くらいになると、周りの大人や友達がすることを見ながら、必要な習慣や態度を真似してやってみることが多くなるため、保育者も自分が子どもの生活モデルとなっていることを自覚してふるまう必要があります。また、子ども自身が生活のいろいろな場面で、自分で判断し行動できるように援助することも大切です。

それぞれの生活習慣の獲得は、個人差があり、その子を取り巻く環境や文化、社会などによって異なりますが、だいたい下のとおりです。(目次2~6)

2 睡眠 における発達と援助

2歳くらいになると、寝る前や起きた後に「おやすみ」や「おはよう」などの挨拶をするようになります。3歳くらいになると、寝る前に大人に促されるとトイレを済ませるようになります。6歳くらいになると、人に言われなくても、自分から寝る前のルーティーンとしてトイレに行けるようになります。6歳くらいになると、お昼寝の習慣もなくなってきます。保育者は子どもの生活リズムをふまえて環境を整える援助をします。

3 排せつ における発達と援助

乳児期や幼児期の前半には、まだ自分で排せつ行為を制御できないので、おむつを使いますが、だんだん膀胱に尿がたまる感覚が分かるようになってきます。括約筋や神経系の発達によって排せつができるようになってきたら、おむつを卒業します。

3歳くらいには排せつの自立ができるようになりおむつを使うことがなくなりますが、夜尿や遺尿の消失や排便の自立は5歳くらいまでかかります。保育者は、子どものトイレの環境に配慮し、それぞれの発達過程や排せつのタイミングに応じて対応したり、子どもがゆったりとした気持ちで自分から排せつできるように見守り、声掛けをして援助します。

4 清潔 における発達と援助

清潔に関する生活習慣は、健康を維持するためにとても大切なものですが、社会生活を営むためにも重要なものです。2歳半ごろになると、自分で手を洗うことができるようになり、5歳くらいになると自分で顔を洗ったり歯磨きをしたりするようになります。保育者が上手にかかわり、食前や排せつ後の手洗い、食後のはみがきなどを促す援助をします。

5 食事 における発達と援助

乳児は生後半年くらいで離乳を始めます。そして1歳くらいには自分で食事をし始め、1歳半くらいにはスプーンやフォーク、コップなどが使えるようになります。自分で一通りの食事ができるようになるのは3歳くらいです。保育者は、楽しい雰囲気で、箸やスプーンなどを使って、苦手なものでも少しづつ食べられるように言葉がけをして食事の援助をします。

6 衣服 の着脱における発達と援助

1歳半ごろになると、幼児は自己意識の高まりから自分で衣服の着脱をしたがります。2歳を過ぎると靴を履いたり、帽子をかぶったりといった簡単な動作をするようになり、3歳半くらいになると、指先の微細運動とともに目と手の協応ができるようになるため、ボタンをかけたり、靴下をはいたりすることができるようになります。保育者は、丁寧に着脱の仕方を教えながら、自分でやりたい気持ちを励まして徐々に子どもに任せるように手を放し見守っていきます。

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。