◎保育の勉強

●子どもと環境との相互作用(保育の心理学)

1 直接体験と間接体験

子どもにとって未知の体験や現象への驚きや、自然環境の不思議、美しさに感動するような体験はとても重要なものです。子供が自分の身体、五感を通して直接体験することを「直接体験」といいます。それに対し、テレビなどの映像や、百科事典や絵本などの書物、周りの人たちから聞いたことなどを「間接体験」といいます。

乳幼児期では、特にいろいろな身体感覚で「直接体験」によっての経験値を増やしたいため、多くの直接体験ができるような環境を、親や保育士などが用意してあげることが望まれます。

子どもが成長していくにつれて、映像や人から聞いて得た間接体験が増えていきます。特に小学校に上がった後は、学校の先生から習うことも増え、間接体験を中心とした勉強が増えます。

2 アフォーダンス

アフォーダンスとはアメリカの心理学者ギブソンが提唱したもので、「環境との相互作用」のなかで、人が何かを行うための手掛かりを、環境のほうから発している(アフォードしている)ということを指します。

子どもにとって、よりよい保育環境を提供するためには、子どもと環境との相互作用を考えて保育環境を準備する必要があります。

例えば、普通の机はその広さや高さなどの特徴から、食事をしたりものを書いたりすることを「アフォード」しています。でも、子どもにとっては同じ特徴を、下にもぐって隠れること、基地として遊びに使うことなどを「アフォード」することもあります。保育所としての環境をつくるときは、それが子どもに何を「アフォード」するかという視点からとらえてみることで、子どもが関りたくなるような。魅力な環境を工夫して作ることができるようになります。

3 環境と学習(状況的学習論)

子どもの学習は、子どもが一人で完結できるものではなく、子どもを取り巻くいろいろな環境との相互作用から生じるものであるという考え方が重要といわれています。

「状況的学習論」はレイヴとウェンガーが提唱したもので、学習は「社会的状況に埋め込まれている」ということで、子ども個人の中だけでは生じることは無く、子どもが参加する組織の中の、いろいろなものと相互作用しながら生じるものだとしました。

4 正統的周辺参加

正統的周辺参加とは、ある組織や集団に新しく参加するときの参加過程のことです。
参加者(子どもなど)は参加度合い(形態や役割)が深まってくるにつれて、その組織や集団での関係の変化などが相互作用として生まれ、実践への理解を深めていくというものです。

新しい参加者は、初めは簡単な役割や仕事をしていますが、だんだんと内容が深く責任が重い仕事を任されるようになります。子どもにとっての遊びや学習もこれと同じで実践的に参加する過程の中で、遊びや学習を深めることができます。

5 状況論的アプローチと情報処理アプローチ

保育においては、子どもたちは保育所などの組織や集団に参加し、遊んだり学んだりしています。保育所などの環境との相互作用の中で子どもたちの在り方を検討する考え方は「状況論的アプローチ」といって、とても大切です。「状況論的アプローチ」に対して、個人の認知情報処理過程の学びに重点を置くアプローチを「情報処理アプローチといいます。

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。