◎保育の勉強

●子どもの遊びと発達(保育の心理学)

1 遊びと子どもの認知発達

スイスの発達心理学者ピアジェは、子どもの遊びを発達水準が反映された行動と考え、子どもの遊びを観察することが、子どもに認知発達の水準を計ることだと考えました。

2 乳児期の実践遊び

乳児期までの子どもたちは、まだ象徴機能が発達していない感覚運動期にいるため、感覚や運動機能が著しく発達する時期です。五感(見る・聴く・嗅ぐ・触る・味わう)を働かせたり、立ったり歩いたりなどの運動機能自体が興味の対象でいろいろな行為の中でその結果感じる身体感覚を繰り返し経験することが、そのまま遊びになっています。

3 幼児期のごっこ遊びにおける発達

幼児期前半には言葉の発達とともに、ごっこ遊びやふり遊びなどの象徴機能を獲得する遊びが楽しくなります。
ごっこ遊びとは、子どもが、人物や場所、背景などに、現実とは別の意味を与え、想像の世界に入り込んで楽しむ遊びです。

例えば、「泣いたふり」「寝たふり」「病気になったふり」などのふり遊びをするためには「泣く」ということや「寝る」「病気になる」ということを表象として理解し、現実とは区別できなけれはできません。子どもたちは、ごっこ遊びを楽しみながら、自分が獲得した言葉のいろいろな特徴や、象徴機能の働きについても学んでいるのです。

〇ごっこ遊びの発達

2歳ごろ…象徴機能が発達し、ごっこ遊び、ふり遊びができるようになる。2歳を過ぎてもごっこ遊びに全く興味を示さない場合は「自閉スペクトラム症」などを疑うこともあります。

3歳ごろ…基本的生活習慣が身に付いてくるため、いろいろな場面での行動の順番がわかってきて、ごっこ遊びの中に、ストーリーができてくる。それぞれの立場の人の振る舞いを真似することで、ごっこ遊びも複雑になってくる。

4歳ごろ…心の理論が発達してくるため、自分と他人とのイメージが違うことを理解でき、いろいろなテイストのごっご遊びを友達と共有できるようになる

5歳~6歳ごろ…ごっこ遊びから役割分担のあるような集団遊びに発展していく。

4 子どものルール遊びの発達

ルール遊びとは、ルールを共有することで役割ができて、競争したりする遊びです。
4歳を過ぎて、前操作期の終りになると、グループで遊ぶようになるため、友達との間でも、小さな争いや対立などが起こるようになります。はじめは、親や保育士などが仲裁に入り、大人の決めたルールに従いますが、だんだん自分たちでルールを作り仲直りできるようになります。

そしてルールを共有することが、グループの中で競争する楽しみともなります。競争を楽しむためにはルールを守りながら争うことを楽しめるようになります。チーム競技や団体戦のように、グループ同士で競争するときは、仲間同士で助け合ったり、協力しあったりすることが必要になり、競争に負けたり、喧嘩になってしまっても、気持ちをコントロールすることも覚えるようになります。

ルール遊びは5歳くらいになると本格的に始まりますが、その後の社会生活、集団生活の基本にもなります。7歳くらいになり、具体的操作期に入るといろいろなルールを作ることで、遊びがさらに複雑になり、楽しいものとに気が付くようになります。

5 遊びの分類(ピアジェ・バーテン・ビューラー)

遊びの分類には、スイスの発達心理学者ピアジェ、アメリカの心理学者バーテン、オーストリア・ドイツの心理学者ビューラーによる分類が代表的です。

①ピアジェによる分類(認知発達による分類)

実践遊び…感覚、運動自体を楽しむ

象徴遊び…象徴機能の発達によってごっこ遊びなどを楽しむ

ルール遊び…社会生活の基本となるルールを共有する遊びを楽しむ

②バーテンによる分類(社会的参加による分類)

何もしていない状態から、一人遊びを楽しめるようになり、人の遊びを傍観しつつ一緒に遊ぶようになる。そして連なってたり協力して遊ぶようになる。一人遊びから社会的参加型の遊びになる家庭の分類。

③ビューラーによる分類(心的機能による分類)

機能遊ぶ…感覚遊びや運動遊びなど(新生児期から3歳ごろまで)

受容遊び…絵本や音楽を用いたり、テレビなどの映像を用いた遊び(1歳くらい~)

模倣遊び…ごっこ遊びや創造遊びなど(2歳くらい~5歳くらい)

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。