◎保育の勉強

●いろいろな学習(保育の心理学)

1 試行錯誤学習と洞察学習

・アメリカのエドワード・ソーンダイクは、空腹の猫を問題箱(紐を引くなどすると脱出できる)に閉じ込めて外に餌を置き、試行錯誤によって偶然脱出できることを繰り返すと、次第に脱出成功までの時間が短くなっていくという実験を行い、学習は試行の積み重ねによって問題が解決し、試行錯誤を繰り返すことで問題解決にかかる時間が短くなっていくとしました。これを試行錯誤学習といいます。

・洞察学習はドイツの心理学者ケーラーにより、チンパンジーを用いた実験で導かれました。

ケーラーはチンパンジーの檻の外の、手の届かない場所にバナナを置き、チンパンジーの手の届く範囲に短い棒を置いて、檻の反対側の外に長い棒を置き、短い棒を使って長い棒を使ってを引き寄せる事ができるようにしました。チンパンジーは檻の中を歩き回ったり、周囲を見回したりしているうちに、二本の棒を使ってバナナを手に入れることに成功しました。ケーラーはこのチンパンジーの行動は、洞察した結果であると考えました。

・ソーンダイクの試行錯誤説に対してケーラーの洞察学習の特徴は、「解決行動が突然現れる」ことです。

2 強化学習(オペラント条件付け)

猫が近づいてきたときに餌をあげた経験があると、次に同じ猫が近づいてくる確率は高くなります。このようなことを行動の「強化」といい行動の強化に使われるご褒美や罰を「強化子」といいます。このように自分からたまたま行った行動(オペラント行動)がその結果、強化されたりすることを「強化学習(オペラント条件付け
)」といいます。
親や指導者は、子どもたちに望ましい習慣を身につけさせるために、無意識のうちに賞罰を用いて、オペラント条件付けを行っていることもあります。

3 スキナーのプログラム学習

プログラム学習とは、アメリカの心理学者、スキナーによって開発された学習法のことです。強化学習(オペラント条件づけ)を用いた段階的な学習法であるプログラム学習を開発しました。
次のような基本原理があります。

①スモール・ステップの原理

学習ステップを細かく設定し、ゆるやかに難易度が上げていくことで、最終目標を達成できるようにします。
子どもの負担を減らし、「できた」という成功体験を重ねることで、学習への意欲を高めることができます。

②即時フィードバックの原理

子どもが問題を解いたら、すぐに正誤を確認します。
即座にフィードバックを行うことで、行動が強化・維持されやすくなります。

③積極的反応の原理

プログラム学習においては、子どもの積極性が求められます。

「読むだけ」「聞くだけ」の一方通行の学習ではなく、必ず何らかの問題や質問が提示され、子どもの積極性を促すことで、子どもが自ら行動し積極的に反応するようになります。そのため子どもは、集中して勉強に取り組むことができます。

④マイペースペースの原理

プログラム学習では、子どもがそれぞれに合ったペースで学習を進めることを重視しています。
1人の指導者が大勢の子どもに向かって講義を行うスタイルでは、どうしても「つまらないと思う子ども」や「ついていけない子ども」が出てきてしまいます。

4 ブルーナーの発見学習

アメリカの教育心理学者ブルーナーは、学習における子どもの積極的なかかわりと発見のプロセスを重視する「発見学習」を提唱しました。

「課題の把握」→「仮説の設定」→「仮説の検証」→「まとめ」を子どもたちが自ら進めるというプロセスです。

この発見学習は外発的動機付けではなくて、内発的動機付けによって学習が進められる利点があることをブルーナーは強調しています。

5 バンデューラの社会的学習理論

模倣や観察によって社会におけるルールなどを学習することを社会的学習といいます。

子どもたちは、ほかの子が怒られている場面を見て、その子の行動をその結果を学習できます。このように行動の直接強化を伴わない学習を、カナダの心理学者バンデューラは、「モデリング」や「観察学習」といいました。

子どもが大人の真似をしたり、見ていないようでも見ていて、大人の癖や習慣などを引き継いでしまう理由でもあります。

・モデリングのプロセス

①注意過程……モデルの行動を注意して見る

保持過程……観察した行動を記憶する

運動再生過程……記憶した行動を実際にやってみる

動機付け過程……モデルへの強化(代理強化)によって、実際に行動するかどうかを決める。モデルが怒られていれば、学習した行動は実行しない。

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。