◎保育の勉強

●発達障害(保育の心理学)

1 発達障害とは…

発達障害(神経発達障害)とは体や脳の一部の問題によって、心身の発達に障害がみられている状態を言います。自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症、限局性学習症、知的能力障害などがあげられます。それぞれの特性に応じた支援を行うことで、本人の生きにくさなどが軽減されることもあり、保育現場への適応が図られています。

2 自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)

自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)は、正常な社会的関係を構築することができず、言葉の使い方に異常がみられるか、まったく言葉を使おうとせず、強迫的な行動や儀式的な行動がみられる障害で、神経発達障害の一種です

自閉スペクトラム症の人は、他者とコミュニケーションをとったり関係をもったりすることが苦手です。また、行動、関心や動作のパターンが限定的で、決まった行為に従って毎日を過ごすことが多いです。適切な行動療法を行うことで、良好な効果が得られる人が多いです。

自閉スペクトラム症は、一定の幅をもった疾患群と考えられて、その症状の種類や重症度の度合いは、とても多彩です。

以前、自閉スペクトラム症は、アスペルガー症候群、小児期崩壊性障害などの広汎性発達障害に細分類されていましたが、現在この分類は使用されず、すべて自閉スペクトラム症とみなされています。

昔に比べて、お医者さんや養育者が自閉スペクトラム症の症状について詳しく知るようになり、自閉スペクトラム症と特定される推定人数は増加しています。

自閉スペクトラム症の症状が乳幼児期までに現れることもありますが、軽症の場合には児童期以降まで分からないことがあります。最近の統計によると、自閉スペクトラム症は女性より男性のほうが4倍くらい多くみられます。

自閉スペクトラム症の具体的な原因ははっきりわかっていませんが、多くの場合、遺伝的な要因が関係しているといわれています。自閉スペクトラム症の子どもがいる親の場合、兄弟姉妹にも自閉スペクトラム症の子どもをもつ可能性は50~100倍高くなるといわれています。

3 注意欠如・多動症(注意欠如・多動性障害)

注意欠如・多動症(ADHD)とは、不注意(集中力がないなど)、多動性・衝動性(落ち着きがない、順番待ちができないなど)の2つの特性を中心とした発達障害です。また、“注意欠如・多動性障害”といわれる場合もあります。

注意欠如・多動症の症状は乳幼児期までに明らかとなることが多く、保育所や小学校などのさまざまな場面で、不注意(集中力がないなど)、多動性・衝動性(落ち着きがない、順番待ちができないなど)の特性による行動が確認されます。

注意欠如・多動症に関連した症状は短期間で消失するものではないため、学業や友人関係の面で、困難を覚えることがあり、生きにくさを感じることもあります。学童期や成人になっても持続することが多いといわれています。決してまれではなく、男性のほうが女性よりも多い傾向があります。

注意欠如・多動症と自閉スペクトラム症は混同されることがありますが、この両者は異なるものです。

4 限局性学習症(限局性学習障害)

限局性学習症とは、全般的な知能が正常範囲にあり、視力や聴力には障害がなく、学習環境や本人の意欲にも問題がないにも関わらず、「文章を読むこと」、「文字・文章を書くこと」、「計算すること」など特定の領域だけが上手くできないという状態です。

生まれつき中枢神経系に何らかの機能障害がある可能性があり、特異的発達障害とも言われます。学業成績と知能指数の間に明らかな開きがあるので、学習の遅れが2学年以上であれば、限局性学習症の可能性があります。適切な対応のためには専門家の検査や、診断を受けることが大切です。大きく分けて、読字障害、書字障害、算数障害に分類されますが、読字障害が最も多くを占めます。

自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症を伴うこともあります。学習だけでなく社会的行動や集団生活でも困ることが多く、本人が自信を持ちにくくなります。発達性協調運動障害も合併し、運動面の苦手さに対し支援が必要な場合もあります。

この特性のある子どもが、養育者などに状態を正しく理解されないと、勉強に不真面目で、努力が足りないと注意ばかりされるようになります。そして、厳しく指導されて、疲れてしまったり、勉強のやる気を失ったりしがちです。

教科によってへだたりはありますが、得意な教科では、力を伸ばしていくこともできます。
本人目線になり、できるだけ早く、どこで何を困っているのか、家庭でも保育所や学校でも適切な対応が必要です。

5 知的能力障害(知的発達症)

知的能力障害(知的発達症)とは、出生時や乳児期の初期から知能の働きが明らかに標準以下であり、正常な生活適応機能に制約がある状態です。知的障害は神経発達障害の一種です。知的能力障害の程度は様々であり、軽度から最重度に分類されます。

知的能力障害は、遺伝的な場合もあれば、脳の発達に影響を与える病気の結果として起こる場合もあります。

知的能力障害がある乳幼児のほとんどは、小学校に上がるまでは目立った症状が現れません。

専門家の支援や、治療、特別な教育などにより、子どもが得られる機能を最大限に高めることができます。

知的能力障害があると知能の働きが大幅に標準を下回り、日常生活の様々な行動のうち、いくつかの対処能力(適応能力)が、継続的な支援を必要とするほど限定されます。適応能力は、次のようないくつかの領域に分類されます。

概念化領域……記憶、読み書き、数学の能力

社会的領域……他者の考えや感情に対する気づき、対人関係能力、社会的判断

実際的領域……身の回りの世話、仕事や学校での課題の取り組み方、お金の管理、健康と安全

障害は知的機能が低いことによって起きますが、生活面への影響は多くの場合、その人が必要とする支援の程度によって決まります。例えば、知能検査で軽度の障害しかない人でも、広範囲の支援が必要なほど適応能力が低いこともあります。

この記事をSNSでシェアしてね!

今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。