①保育の心理学

● 子どもがおかれる環境と課題

1 多様化する家庭・家族の状況

子どもが育つ家庭・家族の形態の在り方は、時代や社会風潮の変化などに伴って、多様化しています。それぞれの生き方にもたくさんの選択肢ができて、共働きで子どもを育てる家族(DWEKS)や、共働きで子どもを持たない家庭(DINKS)、再婚等で前のパートナーとの間の子どもがいる家族形態(ステップファミリー)、事実婚などの法律上の婚姻関係によらない家族などいろいろなパターンがあります。

世帯の構造では、単独世帯やひとり親世帯なども増えています。晩婚化や生涯未婚率の増加、離婚件数や離婚率の増加なども起因していると思われます。こういう背景の中で、出生率の低下や少子化が国の課題にもなっています。

一人っ子が増え、核家族化が進み、都市化などによる地域のつながりの希薄化などが原因で、人と人とのコミュニケーションの機会も減少しています。これからの時代、保育所、保育士などが地域の子育て支援においてコミュニケーションの機会を提供して、支援していくことも大切になってきます。

2 多様化するライフコース

ライフコースとは、それぞれの個人が進む人生の道筋のことで、多様化する生き方や価値観の中でライフコースの概念を理解することは重要です。

ライフコースと似た概念に、エリクソンのライフサイクルがありますが、これは社会や時代の影響を受けにくく、誰もが共通にたどる人生の道筋のことです。

ライフサイクルは周期的で一様な人生の道筋を描くのに対し、ライフコースは社会や時代の影響をうけつつ、変動する個人のそれぞれの人生をとらえようとします。ライフコースには①個人と環境の相互性②個人の人生の多様性③人生を自分で選択する主体性、が重視されます。

特に、昔と比べて、女性の就業率の増加や出産を機に仕事を辞めない女性の増加の影響で、近年ではライフコースが多様化してきました。

保育士は多様化するライフコースを理解して各家庭を支援することが必要です。

3 時代とともに低下する養育力

核家族化などにより、祖父母や地域によるソーシャルサポートが得にくくなってきて、家庭の養育力が低下しているともいわれています。

母親が専業主婦で父親のみの収入で生活するために、父親が仕事中心になりすぎ、母親は一日中、一人で子育てし孤立するという家庭もあります。また、共働きで、子どもと生活を合わせる余裕がなくなり、食事や睡眠などの基本的な生活を大人に合わせざるを得なくなり、子どもの生活リズムがくずれることもあります。特に食事においては、両親が仕事が忙しく夕食を一人で食べなければならなかったり(孤食)、朝食を食べない(欠食)のこどもも増えています。

こういう状況も視野に入れながら、子育てを支援しなければなりません。

4 家庭と地域、保育所との連携

子どもの発達を支援するためには、家庭や地域での経験が保育所で生かされることと、保育所での経験が家庭や地域での生活に生かされることの両方が大切です。保育士も子どもを取り巻く地域の生活者の一人として、地域を理解しながら、子どもの生活全体を視野に入れて、子どもを支援していくことが大切です。

〇お勉強の感想

家庭と地域などがしっかり連携していれば、虐待も防げるのかな、とも考えましたが、虐待する人間は支援してくれる地域に対しても嘘をついてよい家庭を演じることがあると思いました。それでも何とか踏み込んだ支援をして、虐待される子どもがいなくなってほしいと思います。私の感想はどうしても虐待の子ども寄りのものになってしまいます。

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。