①保育の心理学

● 老年期の発達(保育の心理学)

1 老年期の発達課題

老年期は65歳以上のことをいいます。

エリクソンのライフサイクルによると、この時期の発達課題は「自我の統合」を果たすこと。

自分が長く生きてきた証や、生きる意義を確かめて「自分の人生には価値があった」と感じること「自分を受容」できると、いろいろなものを失っていく喪失体験に向き合い、立ち向かっていくことができます。

でも、「自分の人生に価値があった」と感じることができなかったり「自分を受容」することができないでいると、来るべき死が耐えがたいものになり、やり直す時間が無いと思い込み絶望的になってしまいます

また、老年期には、定年退職や身体機能の低下などによって、だんだん社会の第一線から退いていく時期となります。仕事中心だった人は退職など、家庭中心だった人は子どもの巣立ちなどにより、これまで中心としてきた生活に大きな変化が訪れるとともに、親しい人たちとの死別などを経験し、自分の体力の低下や病気・死への不安などを感じるようになってきます。

残りの人生にどのような意味や価値を見出して過ごしていくかが大切となります。

2 サクセスフル・エイジング

現代では、平均寿命がこれまでに比べると飛躍的に伸び、高齢化が進んできたということもあり、充実した高齢期を送るための研究が社会的に重要となっています。

加齢に伴う心身の変化に自分自身で対応しつつ、社会とかかわりをもちながら豊かな人生を送っている状況を「サクセスフル・エイジング」といいます。これまでの豊かな人生経験や、仕事で蓄えた経験などを生かして地域の社会に参加したり、趣味や町内会などのイベントに参加したりすることを通して、他人や社会とつながり、交流する中で充実感や幸福感を感じるということもあります。

地域の小学校や幼稚園の子どもたちと高齢者が交流する世代間交流も、地域の子どもたちが高齢者から学ぶというだけでなく高齢者自身の老年期を充実させるという目的で行われています。

3 ターミナルケアと死の受容

人間のライフサイクルの最後に来るのは、自分自身の死です。

老年期においては、疾患の治療ということよりも、最後までどれだけその人が豊かな生活を送ることができたかという「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」という考え方が大切とされます。このような視点から、近年では「ターミナルケア(終末期医療)」が行われるようになってきました。

アメリカの精神科医キューブラー・ロスは末期患者へのインタビューから死の受容を下の5つの段階を経て進むプロセスと考えています。

・死の受容の5つのプロセス

①自分の死を認めない「否認」の段階

②周囲に感情をぶつける「怒りや悲しみ」の段階

③運命と取引しようとする「取引」の段階

④落ち込み抑うつ的になる「抑うつ」の段階

⑤自分の死を受け入れる「受容」の段階

この、5つのプロセスからわかることは、否定的に見える「否認」「怒りや悲しみ」「取引」「抑うつ」の段階も、最終的には死を「受容」するための必要な段階なので、家族など周囲の人はその否定的に見える段階をしっかり受け止め、そのプロセスを共感して過ごすことが大切だということです。

〇 お勉強の感想

今日は老年期の勉強をしました。
今までは自分に暴力や虐待を行ってきた家族に対する、負の感情が強かったのですが、老年期の勉強をしてみて、私を虐待し、暴力にさらしてきた親も、今は老年期で、老年期の課題と向き合っているのだろうかと、ふと思いました。

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。