①保育の心理学

●ことばの発達について(保育の心理学)

〇音声の発達について

・新生児ごろから(クーイング)

生まれて初めて赤ちゃんが発生するのは産声です。そして、その後は泣き声によって欲求を伝えてきます。生まれて以下月ごろには「あー」とか「うー」「ぐー」など、喉を鳴らすような発生ができるようになります。これがクーイングです。

・生後4か月くらいから(喃語)

4か月くらいになると、赤ちゃんはいろいろな音声を発することができるようになります。はじめは、音程やリズムもランダムな一つずづの言葉で喃語といいます。このころは、咽頭部が広がり、舌や唇、あごやその周りの筋肉が発達して上手に動かすことができるようになることで、喃語が話せるようになってきます。

また、同じ音声を繰り返して発生できるようになったものが反復喃語といいます。反復喃語は生後半年くらいから発現するようになります。赤ちゃんはお母さんからの働きかけに、身振りなどもあわせて喃語で答えることができるようになってきます。

〇言語の理解

乳幼児が言語を獲得するためには、言葉を発出する能力と同時に、言語を理解する能力も大切です。言語を理解する能力は、乳幼児が意味のある言葉を言えるようになるためにも必要な能力です。その能力は下のようなことを通して発達していきます。

・指さし

まだ言葉を話す前の乳幼児は、身振り手振りなどを使って、お母さんや身近な人に気持ちや欲求を伝えるようになります。身振り手振り表現の代表的なものが指さしです。

・二項関係、三項関係

生後半年くらいの赤ちゃんにとって、自分と周りとの関係は、自分とお母さん、自分と食べ物、などなど単純な関係です。これを二項関係といいます。そして、生後9か月くらいになってくると、嬉しかったりびっくりしたりすると、それを指差してお母さんなどと共有するようになります。このように自分と誰かとの間に共有する対象が入る関係を三項関係といいます。この関係が、のちに言葉を介したコミュニケーションの基礎となります。

〇言葉の発達について

・1歳くらいから(初語、一語文)

ここまでで学習した、音声の発達や二項関係、三項関係などによって乳幼児の中で準備が整ってきた結果、1歳くらいになると、「ママ」「パパ」「ワンワン」など、初めての意味のある言葉を発するようになります。これが初語というものです。

初語が出始めた後は、身近なことばや身振り手振りを使って、乳幼児は自分の気持ちや欲求を周りの大人に伝えてくるようになります。

この時期は一つの言葉だけでコミュニケーションをとります。これが一語文です。そして、1歳半ごろになってくると、語彙が増え始め、「マンマ、たべる」「パパ、寝た」「ワンワン、来た」など2つの単語を使って話せるようになります。これが二語文です。

・2歳くらいから(語彙爆発!)

言葉が明瞭になっていくとともに、話す言葉の数がどんどん増えていきます。これが語彙爆発です。このころになってくると、日常生活においても、家族や友達とも言葉を通して自分の気持ちを伝えることができるようになり、自己主張ができるようになります。

〇外言から内言へ

3歳くらいの幼児は、人が何人かいる中でも独り言をつぶやいていることがあります。スイスの発達心理学者のピアジェはこの独り言を、思考のための言葉が外に向けられた言葉に出ていく過程で生じると考えました。子どもの独り言は未熟でうまく人に伝えられないので、自己中心的言語とピアジェは考えました。

でも、ロシアの発達心理学者のヴィゴツキーはピアジェとは反対で、言葉は他人とコミュニケーションをとるために発生し(外言)、発達の過程で自分自身の中で情報を整理し、考えるための言葉(内言)としてもつかわれるようになると考えました。

今では、ヴィゴツキーの説が有力で子どもの独り言は、会話のための言葉が思考のための言葉に変化していく過程で生じるものとされています。

★☆★☆まとめ★☆★☆

‥‥言葉の発達の過程‥‥

・生後1か月くらい~…クーイング

・4か月くらい~  …喃語

・6か月くらい~  …反復喃語

・1歳くらい~   …初語・一語文

・1歳半くらい~  …二語文

・2歳くらい~   …語彙爆発

・3歳くらい~   …外言から内言へ

【お勉強の感想】

自分の子どもを育てているときは、深く考えていませんでしたが、子どもが生まれて3年間くらいの間で、言語だけでもこんな論理的な発達過程があったのだと、なるほどと理解しました。二人の子どもを育てましたが、この時期の二人はかなり個人差がありました。でも、大きくなるとほとんど差がなくなりました。幼児のころ、子どもに本をたくさん読み聞かせると語彙が増えるて頭がよくなると聞き、たくさん読み聞かせをしましたが、効果は今となってはわかりませんね。でも読み聞かせは、楽しいコミュニケーションの時間でした。

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。