①保育の心理学

●発達観と保育観について(保育の心理学)

〇段階的発達観

子どもの発達の過程を理解することは、保育をしていくために大切です。そして、発達心理学からの視点がとても役に立ち、保育者は子どもが、なぜ、どのように発達していくかという発達観を身に着ける必要があります。

その代表的な発達観を「段階的発達観」と言います。発達とは会談を一つづつ上がるように進み、飛ばしたり、逆行したり順序を間違えることは無いという考えです。

乳児期→幼児期→児童期→思春期→成人期→壮年期→老年期という風に一つずつ発達していきます。

ポイント
・発達の順序性…順序を間違えないこと
・発達の方向性…逆行しないこと
・発達の連続性…一段飛ばしなどをしないで連続して進むこと

段階的発達観というのは、発達をわかりやすく理解するためにとても大切な考え方です。過去に多くの哲学者などがいろいろな発達理論を展開してきましたが、最近では下のような理論が加えられています。

・生涯発達の視点…子どもだけでなく、すべての人が障害発達し続けると考えられている
・文化や環境の影響…子どもの発達は、社会や環境、周りの人間関係など、様々な相互作用の中で進むと考えられている
・個人差の重視…発達の段階は大まかな目安でしかなく、その速さや経路はすべての子によって異なる

〇発達過程の理解の大切さ

保育所では、それぞれの子どもの発達過程をふまえて養護や教育などをおこなっています。発達の時期によっての保育の狙いや、内容を子どもの発達側面から『健康・人間関係・環境・言葉・表現』の5領域に編成しています。そして、幼児期の終り頃の具体的な姿として、個人差があることを考慮しつつ、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を示し適切な援助がもとめられています。

保育所保育指針では、子どもの各年齢の発達を、幼児・1歳以上3歳未満児・3歳以上児に分けて下のように特徴を示しています。

・乳児…視覚、聴覚などの感覚や、座る、這う、歩くなどの運動機能が著しく発達し、特定の大人との応答的なかかわりを通じて、情緒的な絆が形成される。自我の芽生えや、自己肯定感につながる基本的信頼感の形成も重要。他にも、自尊心や自己制御、忍耐力といった、社会情動的スキルや非認知能力を身に着けることも重要。

・1歳以上3歳未満児…歩き始めから、歩く、走る、跳ぶなどへと、基本的な運動機能が次第に発達し、排せつの自立のための身体的機能も整うようになる。つまむめくるなどの指先の機能も発達し、食事や衣服の着脱なども援助者のもとで自分でできるようになる。

・3歳以上児…運動機能の発達より、基本的な動作が一通りできるようになり、基本的な生活習慣もほぼ自立的にできるようになる。理解できる語彙数が急激に増え、知的興味や関心も高まってくる。友達と遊んだり、自分が仲間の中の一人という自覚が生まれ、集団的な遊びなどの活動もみられるようになる。

〇生き抜く力


保育所保育指針では、乳幼児期は生涯にわたる生きる力の基礎が培われる時期であるとしています。そして、乳幼児期においては「知識及び技能の基礎」「思考力、判断力、表現力等の基礎」学びに向かう力、人間性等」の能力や資質を保育活動全体によってはぐくむものとしています。

【お勉強の感想】

段階的発達観というのは、とても重要だなと思いました。特に「人間の発達段階は発達段階を経て進み、逆行したり、一段飛ばしにしたり、順序を違えることは無い」というところです。私は、発達的段階の中の「児童期」「思春期」は激しい暴力と虐待の中で生きてきたので、この部分の成長や発達が潰れている分、今でもちょっと生きにくさがあるということに理解できました。でもバステルやエリクソンの理論の「発達するのは子どもだけでなく、すべての人間が生涯発達し続ける」という生涯発達の視点に目を向けて、これからは自分のつぶされた時期な抜けてしまっている発達段階を補完していきたいと思いました。

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。