◎心の葛藤

・嘘をつく人との距離の取り方

誰にでも嘘をついた経験はあるでしょう。でもそのほとんどが、相手を傷つけないためとか、本当のことを言ってしまうと、相手との関係がギクシャクしてしまいそうなとき、その場の空気を壊さないためなど、誰かを気遣ってやむを得ず、ということが多いのではないでしょうか。そして、後になってから、「実はあの時、本当は・・・。」などと、告白し、許しを請うなど、嘘をついたことに後ろめたさを感じながら過ごすことが多いのではないでしょうか。しかし、世の中には、自分の保身のため、見栄やプライドのため、人を傷つけることに快感を得るためなど、極めて身勝手な理由で嘘をつく人がいます。そして、嘘に嘘を重ね、まるで息をするように嘘をつき、他人の心を傷つけるだけではなく、自分中心の世界を作るために、他人の大切にしている環境や人間関係など、人の取り巻く社会全体を壊していきます。もちろん誰もそんな人と関わりたくはありません。でも、残念ながらそういう人は世の中には、ある一定の割合で存在します。

そういう嘘をつく人と一生関わらないで過ごすことができれば幸せなのですが、虚言性人格障害などの人は、人口の5%程度の割合でいるといわれています。ですから、20人程度の人がいればその中に1人くらいは存在する可能性があります。もし、自分にとってあまり重要でない人間関係の中でしたら、一切関わらないことで気にしなければよいのですが、職場や親族、子供のつながりなどの関係の中にそういう人がいる場合は、どうしてもある程度の関りを持つ必要があり苦労します。どのようにすれば、できる限り影響を受けないで過ごせるか、自分の経験を踏まえて考えていきたいと思います。

相手の嘘をつく理由を考える

・嘘をつく人がはプライドが高く、自分以外の人がうまくいっていることや、自分の方が下に見えることを極端に嫌います。しかし本当の自分では、プライドや虚栄心を満たすことが出来ないので、嘘で自分を満たします。根本的にプライドが高いことと矛盾するかもしれませんが、そのプライドの裏に大きな劣等感があるのかもしれません。

・普通は、努力をして自分が認められることに達成感を得るものですが、嘘をつく人は努力ができないのでしょう。努力や苦労などが嫌いなので、嘘をついて人から認められようとします。嘘で認められることが成功すれば、その成功体験から快感を覚え、さらに嘘を重ねます。またその嘘がだんだん大きくなっていきます。

・嘘をつく人は本当ことを言っていてはうまくいかないという自覚があります。さらに隠したいことや大きな秘密を抱えている場合もあります。隠したいことや秘密が、断片的なものではなく、その人自身を構成する大きな要素の場合は嘘で固めるしかないのです。

・「周りに認められたい」という気持ちが人より強いために嘘をつく人もいます。目立ちたい、羨ましがられたい、人より別格でありたいと考えている、かまってちゃんなのでしょう。孤独だったり、さみしさを埋めたいという気持ちも大きいのかもしれません。

相手に嘘つきだと責めない、追及しない適度に距離を置く

嘘をつく人は、悪いことをしているという自覚がありません。ですから、自分の周りに嘘をつく人がいる場合、何とか改善を促そうと思うかもしれませんが、それはとても難しいことです。本人に嘘を指摘することは効果が薄いだけでなく、逆にうまくかわされてしまいます。また、あなただけが相手の虚言癖に気が付いている場合や、他に気が付いている人が少ない場合はとても厄介なことになります。嘘をつく人はとても口がうまいので、ともすれば、あなたの方が嘘つき扱いをされてしまうことになるかもしれません。ですから、相手に虚言壁があるということに気が付いたら、相手の言うことに乗せられず、できるだけ距離をとるのがよい方法だと思います。そのうち、周囲にわかってくる人も出てくるでしょう。その時には、自分もわかっているけれど、距離をとっていると説明し、巻き込まれないようにブロックするのがよいと思います。

嘘をつく人に対して慈悲の心で接する

虚言癖のある人が身近にいるって本当にたいへんです。嫌でも、自分の知らないところでも勝手に巻き込まれている場合があります。でも悪いのはあなたではありません。嘘をつく人が悪いのです。ですから、絶対に罪悪感など持たないことです。

私の職場にも嘘をつく癖のある人がいるので、これまでに多くの人が、、巻き込まれ、追い詰められ、中には非常に険悪な関係になってしまったり、うつ状態に追い込まれたりしてやめていった人がたくさんいます。嘘をつく人は、自分の嘘で自分が上位に立ち、相手が弱るのを楽しんでいます。そして、相手が弱るまで陰湿に執拗に嘘をつき相手を追い込むのです。はたから見ると、まるで虚言癖のある人のほうがまるで被害者にみえたり、あるいは、リーダー的存在に見えたりすることもあります。

そういうことをされれば、普通は誰でも嫌な気持ちになり、相手に悪いことだと分からしめたいと思うでしょう。でも相手にはまともな感覚は通じません。虚言癖のあるひとは、いわゆるサイコパスだからです。そういう人は、結果的に幸せな人生を送れるはずがありません。その場その場では嘘をつき、人を悪者にして自分自身の価値を高めても、人生トータルに見れば、決して良い末路を迎えることはできません。嘘で固めた人生は悲惨なものでしょう。もし、あなたが自分のことを嘘で固めていたとしたらどんな気持ちですか?想像もつかないでしょう。私だったら、いつばれるかとか、ばれたらどうなるかとか、嘘のことを言っていてそんな振る舞いができるかとか、気になって心が休まる暇もないと思います。

そう考えたら、虚言癖のあるひとって、かわいそうな人だと思いませんか?私には哀れみの感情しかありません。嘘をつく人には、距離を置き、適当にあしらい、慈悲の心で接してあげましょう。それが、なによりあなた自身を守ることになると思います。

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今の時代、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。 私も成長期の家族からの暴力や虐待に30年以上たった今でもトラウマを残し、生きづらさを抱えて生きてきました。 でも、人はみんな幸せに生きる権利があります。今の人生がつらい過去の上にあるとしても、そして、自分を取り巻く状況が厳しいものであっても、人の心や幸せの意味を考えてみんなに幸せになってもらいたいと思います。 最近、保育の勉強に興味をもちました。学んでいると、まるで自分を育てなおしているような気持になります。学んだことをブログにもまとめていますので興味のある方は是非ごらんください。育児中の方などにもお勧めです。